腸閉塞は、腸が何かしらの原因によって消化したものが通過することが出来なくなり、腸に詰まっている状態になる病気です。ここでは、原因や兆候、症状についてみていきましょう。
腸閉塞の原因はストレス?
腸閉塞が起こる原因は複数あります。まずは以前に開腹手術を受けたことがある場合や、腸管などに炎症がおこり癒着を起こしていしまう場合、大腸がんなどの腫瘍により、腸管が狭くなってしまっている場合、異物を誤飲してしまったり、大量の消化しない食物などを摂取した場合などに起こる機械的腸閉塞があります。実はこの機械的腸閉塞以外に、神経の障害によって腸管が運動障害を起こし、腸管内に消化物が排泄されずに溜まり、これが原因となって起こるケースなどもあります。
兆候や症状について
まずは排便が困難になり、排ガスなどもなくなっていきます。腹痛や嘔吐、そして常に腹部膨満感などを感じます。この腸閉塞を放置すると、最悪の場合には命にかかわる重篤な症状を引き起こすことになります。思い当たる節がある場合は、すぐに病院で検査を受けるようにしましょう。
【手術の場合】
腸閉塞を治療する手術には、いくつかの方法があります。ここでは、腸閉塞の手術の方法やリスクについてご紹介していきますね!
腸閉塞の手術の方法とは?
一つは外科的なものではなく、点滴により栄養補給を行いながら、絶飲食の状態で腸閉塞の解消を待つという保存療法です。鼻からチューブを挿入して腸の内容物を排出させるという方法も行うことがあります。ただ、この治療を数日~1週間程度行っても改善しない場合、また再発を繰り返したり血行障害を起こす場合は、開腹による外科的な手術が必要になります。
手術のリスクについて
腸閉塞の手術にはリスクもあります。それは、もともと腸閉塞が開腹手術を受けることによって起こる癒着が原因になることも多く、腸閉塞の手術をしたことによって、他の部分に腸閉塞が起こる可能性も高くなります。また全身麻酔を使用して手術を行うことになりますので、全身麻酔をかけることで起こるリスクも考える必要があります。
ただ、開腹手術が必要なケースでは、患部の切除を行わなければ命にかかわる重篤な状態に陥る可能性があるので、リスクを理解した上で処置を受ける選択をすることになります。