胃潰瘍は、ピロリ菌の存在や胃酸過多などによって胃の粘膜が損傷してしまうという病気で、腹痛、胸焼け、膨満感などの症状からそれとわかりますが、実際のところは原因や症状の深刻度も人によって異なるので、それぞれに合った治療方法が求められることになります。
胃潰瘍の手術方法について
もしも潰瘍から出血がある場合には、外科的な処置が選択肢となりますが、胃潰瘍に対する手術については、まずは内視鏡によって出血している部分に止血剤を注射したり、レーザーを照射して血管を焼くといったものがあります。それでも効果がない場合に、血管造影検査をした上で開腹手術を行うという流れになります。
費用や入院期間は？
病院への入院期間については数週間から1か月程度というのが一般的ですが、手術やベッド代をあわせた費用としては、おおむね15万円から20万円程度をみておくのがよいといえます。ただし、高額療養費制度の適用を受ければ、原則である3割負担の金額よりも、さらに負担は減ることになります。
また、胃潰瘍があっても出血のない場合については、胃酸の出過ぎを抑制する効果のある医薬品など、主として病院から処方される医薬品を服用することによって、在宅で治療することになります。この場合についても、やはり2か月から3か月程度は治療に努めることになりますが、費用的にはせいぜい1万円から2万円程度の出費で済みますので、本格的な手術にくらべると、かなり患者としての負担感は少ないといえるでしょう。