胃は食べ物を消化する時に胃酸と共に胃粘液も分泌して胃粘膜に損傷を与えないようになっています。健康な胃の場合、少しくらい傷ついてしまってもすぐに修復をしてしまうのでそれほど問題はありません。しかし何か原因があって修復が間に合わないと胃壁組織が損なわれて胃潰瘍になってしまうのです。これが胃潰瘍の原因です。
ピロリ菌で胃潰瘍になる?
傷の修復が間に合わなくなってしまう原因に【ピロリ菌】があるといわれています。ピロリ菌はアンモニアや毒素を作り出し、胃粘膜に直接損傷を与えてしまうからです。胃粘膜を修復するためにはここに流れている血液が十分あることが大事。血液がたくさん流れていれば修復に必要な栄養や酸素も確保できるのです!
ピロリ菌を除去する方法は?
もしピロリ菌がいることがわかったら、除菌の方法は2種類の抗生物質、そして胃酸分泌を抑制する薬を組み合わせて治療していきます。除菌を終了してから4週間ほどあけて再び検査をしてピロリ菌がいるかどうかを検査します。ピロリ菌を除菌できていないと何度でも胃潰瘍を再発してしまう恐れがあるので、しっかりと除菌しておきましょう。
この治療法による除菌の成功率は約80%ほどだといわれています。注意しなければいけないのは勝手に薬をやめないで医師から指示された用法用量をきちんと守って最後まで薬を飲むことです。薬を飲み始めると早い段階で症状がおさまりますが、これは完治したわけではありません。そして過労やストレスなどを避けることが大切です。