十二指腸は胃の次にある消化器官です。十二指腸潰瘍はこの十二指腸や胃が胃酸(胃液)によって粘膜に穴があいてしまうなど傷ついてしまっている状態です。主な原因はピロリ菌(あるいはヘリコバクター)と言われていますが、ストレスが原因の十二指腸潰瘍も少なくありません。もし十二指腸潰瘍になってしまった場合には当然治療をすることになります。
十二指腸潰瘍の治療方法
十二指腸潰瘍の治療方法としては、潰瘍に出血箇所がある場合には、内視鏡を使っての止血治療が行われます(内視鏡による止血治療に効果が無ければ手術が行われることもあります)。潰瘍からの出血が無い場合には薬による治療となります。もしピロリ菌が確認されているのであれば、ピロリ菌の除菌治療から行われることになります。
除菌治療後(もしくはピロリ菌が存在していない場合)には潰瘍そのものを治すための薬物療法(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカー)に移行してきます。その後再発防止のための投薬もあります。また、ストレスが原因の場合には生活面(食事や生活習慣)の改善、見直しも重要となってきます。
治療の期間や費用について
十二指腸潰瘍の治療期間についてですが、投薬治療の場合ですと、プロトンポンプ阻害薬は6週間投与と定められていますので、この『6週間』が最低の治療期間となります(症状が消えても6週間の投薬が必要となっています)。症状が重く手術が必要である場合には平均22日の入院期間であるとされています。
また、入院費用としては1日あたり9050円と言われており、十二指腸潰瘍で入院した場合の費用総額としては20万円程必要となってくるので、早期発見・早期治療に努めましょう。