十二指腸潰瘍とは、胃の内容物が消化して小腸へと行くまでの間に十二指腸と呼ばれる部分を通過するのですが、その部分に潰瘍が見られる状態のことを指します。十二指腸潰瘍は自分の胃液で十二指腸の粘膜を傷付けてしまう病気です。
充分な睡眠がとれていなかったり、ストレスにさらされた生活が原因で引き起こされると言われています。
治療中の食事メニューで気を付けたい事は、胃に負担をかける脂肪分の多い食事や香辛料の効いた辛い料理などです。コーヒーや紅茶も胃酸の分泌を促しますので、胃の不調を感じた場合には控えることをおすすめします。
気をつけたい食材について
十二指腸潰瘍に良い食べ物として、大根、ジャガイモ、豆腐、白身魚、ささみ、キャベツ、ブロッコリーなどがあげられます。野菜全般良いかのように感じますが、食物繊維が多い野菜はNGな食材と言えるでしょう。便利で使い勝手の良い食材に卵がありますが、生のままで食すと消化が悪いのでしっかりと火を通して料理したほうが体への負担が軽くなります。
どうしても飲みたいコーヒーや紅茶はミルクを足すなどして、なるべく空腹時を避けて飲むようにしましょう。人それぞれ症状が違いますので気にしすぎることがストレスになり、また症状が悪化することの無いよう、食事時の食べる順番を工夫するなど上手に付き合っていくのが改善への近道です。
十二指腸潰瘍は自然治癒できるの?
十二指腸潰瘍になる原因としては、胃酸の出すぎによるものが挙げられます。主に若年者に多く見られる病気です。症状としては、みぞおちを含む十二指腸のある上腹部右周辺に痛みを感じたり、背中の違和感を感じることもあります。食後2~3時間で痛みがあることが特徴です。十二指腸の壁は胃より薄い性質があり、孔が開きやすくなります。
十二指腸潰瘍は、孔が開いてもごく軽い程度の孔であれば自然治癒もできます。そのため、それほど自覚症状がない場合も多いです。しかし、深く孔が開いた場合においては、自然治癒は難しくなってしまいます。その場合は医師による適切な治癒と生活の改善が求められることになります。
再発の可能性や予防について
十二指腸潰瘍の再発の可能性については、かなり高めとなっています。ですので、過度のストレスを受けるような環境や暴飲暴食、アルコールの過度の摂取などは控えるようにしておいたほうが賢明でしょう。
また、睡眠時間を確保してしっかりと眠るようにすることや食べ物をしっかりと噛んで食べるようにする習慣をつけることなどでも改善しやすくなります。ストレスとは上手く付き合っていくようにしましょう。