夏の胃腸炎の症状や潜伏期間、子供の症状について

夏の胃腸炎

胃腸炎は、胃から腸にかけての消化器官に炎症が起こる疾患で、大きく分けて【ウイルス性のもの】と【細菌性のもの】と【ストレス性のもの】があります。ここでは、夏の胃腸炎の症状や潜伏期間についてご紹介していきますね。

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夏の胃腸炎の症状について

ウイルスの潜伏期間

ストレス性の胃腸炎は、ウイルス性や細菌性の胃腸炎と同様の症状をもたらしますが、細菌の侵入によるものではないので、細菌を撃退する薬を服用しても効果はありません。けれども放置しておくと、症状はますます悪化するので、ストレス対策が重要になります。

ウイルス性の胃腸炎や細菌性の胃腸炎は年間を通して発症します。ウイルス性の胃腸炎の代表的なものには、アデノウイルスやロタウイルス、ノロウイルスがあります。嘔吐や下痢、腹痛が主症状となりますが、発熱を伴うこともあります。

細菌性の胃腸炎は、大腸菌やサルモネラ菌等の食中毒の原因となる菌の感染により発症し、下痢、嘔吐、吐き気、激しい腹痛が主症状で、発熱を伴うことが多いです。

これらの細菌は、夏場に繁殖しやすいので、夏は特に細菌性の胃腸炎が起きやすいです。

ウイルス性胃腸炎の潜伏期間は?

胃腸炎の症状

ウイルス性の胃腸炎の潜伏期間は1日から3日程度ですが、夏の胃腸炎を引き起こす細菌の潜伏期間は、細菌の種類により大きく異なります。主な細菌ごとの潜伏期間を短い順に並べると以下のようになります。

黄色ブドウ球菌・・・1時間から6時間
腸炎ビブリオ・・・4時間から28時間
ウェルシュ菌・・・6時間から18時間
サルモネラ菌・・・1日から5日
病原大腸菌・・・1日から1週間
カンピロバクター・・・1日から10日

細菌性の胃腸炎では、赤痢やコレラや病原性大腸菌(O-157)以外では、2次感染の心配はほとんどありませんが、脱水症状を引き起こし、免疫力を低下させ、他の感染症を併発しやすくなります。症状が激しく、緩和しないようであれば、医師の診察を受けることが大切です。

なんとなく子供の体調がよくないなと感じたら、もしかしたら夏の胃腸炎にかかっている可能性があります。ここでは、症状や治し方をご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

子供の胃腸炎の症状は?

胃腸の病気

子供の食欲があまりない、だるそうにしている、お腹がゆるいなどの症状が見受けられたら、胃腸炎を疑いましょう。そして、きちんと対処する必要があります。症状がひどくなると、嘔吐をしてしまうということもありますので、できる限り消化の良いもの、新鮮なもの、衛生管理がきちんとしたものを食べさせてあげるように心がけることが必要です。

胃腸炎の治し方について

胃腸炎の治し方

下痢や、嘔吐がある場合の治し方ですが、気持ちが悪くても、全部出してしまうということが大切です。ついつい、下痢止めや、吐き気止めを飲ませて、気分を楽にしてあげたいと親心で思ってしまいますが、ウィルスがそこにたくさん潜んでいるという事なので、嘔吐や下痢というのは体がウィルスを排出してしまおうとする正常な反応です。それをとめるという事は、ウィルスを体にとどまらせてしまうことにもなるので、止めないようにしましょう。

そして一番大切なことは、水分補給をきちんとするということです。下痢や嘔吐があると、体の水分が思った以上に出て行ってしまうということがあります。経口保水液などを適宜使用して、脱水状態を引き起こさないように注意を払いましょう。

また、食事に関しては、無理に食べさせるとということがないようにすることも大切です。栄養をつけさせるために、たくさん食べさせたり、子供が欲しがるからと言って冷たいものばかり与えるというのはNGです。またお腹や胃に負担がかかるので、食物繊維がたっぷりの物というのも避けたほうが良いようです。

胃腸炎の症状が出ている時は、体がウィルスの侵入に必死で戦っているという事なので、まずはゆっくりと休ませてあげるということが大切です。

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