胃腸炎は、夏場・冬場、どちらの期間ともに流行しやすく、下痢や嘔吐・腹痛を伴います。
ここでは、胃腸炎の下痢や嘔吐についてご紹介します。
胃腸炎について
感染性胃腸炎は、細菌、またはウイルスが原因で発症する急性のものですが、細菌やウイルスへの感染を機に症状が起こります。
【サルモネラ】や【カンピロバクター】などの細菌が原因で起こる細菌性胃腸炎の方が、一般的に症状が重くなりがちで、【ノロウイルス】や【アデノウイルス】などが原因のウイルス性胃腸炎は、子供がかかりやすく、脱水症状を起こしやすいため注意が必要です。
どちらの胃腸炎も、腹痛や嘔吐・下痢といった症状が見られますが、ウイルス性のものは時に、咳や鼻水などといった症状が出るため、風邪と間違えられやすくなります。 また下痢は、水様便になることもあり、時に血便になることもあります。
下痢の期間はいつまで?
胃腸炎の発症期間は、1日から2日程度嘔吐があり、長くても1週間程で下痢が治まります。これと言った特効薬はなく、自然治癒する病気ですが、整腸剤を服用し、腸の調子を整えると言った治療法も行われます。
また、下痢や嘔吐を繰り返すため、体内の水分が排出されやすくなるので、水分補給が大切となります。下痢止めや吐き気止めは飲まずに、有害物質を排出するようにしましょう。
嘔吐なしでも危険?
下痢や嘔吐といった胃腸炎の症状が回復しても、ノロウイルスなどの病原体は、1カ月の長期間に渡り 便の中にあらわれます。
そのため、胃腸炎にかかった赤ちゃんや高齢者の便を処理する時には、必ず石鹸で手を洗うことと、消毒薬を使用することは必要です。